一般的に鍼灸による治療は、腰痛や肩こりなど、痛みに対する治療が有名です。 しかし、本来の鍼灸治療とは、病の根本に対するアプローチによる”全身の体質改善”です。人間の自然治癒力を利用した治療のすべてに適応します。
まだ病気に名前がつく前の2000年以上の歴史のある治療法で、西洋医学のように、診療科目にわけたり、人体をそれぞれの器官にわけて考えるようなことをしません。

中医学の治療では、人間の身体全体をひとつの器官としてとらえ、体調不良の原因に対する全身治療をしていきます。だからこそ「なんとなく調子が悪い」などの検査では見つけられない症状や病状にも対応できるのです。WHO(世界保健機関)は下記の症状にも鍼灸の治療が適応だと認めています。 これまでに諦めてしまった症状でお悩みの方もぜひご相談ください。

WHO認定鍼灸適応症

●運動器系
リウマチ、五十肩、頚肩腕症候群、関節炎、外傷の後遺症のケア
●神経系
自律神経失調症、頭痛、脳卒中後遺症(予防)、不眠、めまい、神経痛、神経麻痺、ノイローゼ
●消化器系
胃十二指腸潰瘍、胃瘍性大腸炎、過敏性大腸症候群、神経性食欲不振症、肝機能障害、胃瘍症(胃炎、胃下垂、下痢、便秘、胃酸過多、消化不良)
●循環器系
本態性高血圧症、本態性低血圧症、神経性狭心症不整脈の一部、心臓神経症
●耳鼻咽喉系
メニエール症候群、難聴、耳鳴り、乗り物酔い、声がれ、蓄膿、扁桃炎、咽喉頭部異物感
●眼科系
眼精疲労、仮性近視、老人性白内障、原発性緑内障
●泌尿器系
前立腺肥大、夜尿症、腎炎、尿閉、膀胱炎、尿道炎
●代謝内分泌系
バセドウ氏病、痛風、糖尿病、貧血
●呼吸器系
気管支喘息、過呼吸症候群、風邪の予防
●皮膚系
円形脱毛症、多汗症
●性機能系
性機能障害、不感症、月経痛、無月経、更年期障害、不妊症
●小児科系
小児神経症(夜鳴き、かんむし、夜驚症、消化不良、下痢)、小児喘息、夜尿症、アレルギー
●その他
肩こり、のぼせ、手足の冷え、痔疾、生理痛